山地酪農のメリットとデメリット

農家の知識

 

 酪農といったら上の写真のような、広々とした放牧地で牛が草を食べているイメージがありませんか?ですが、現在に日本で行われている酪農の97%は、牛舎で牛をつないで飼育されています。しかし、山地酪農という日本でも行いやすい酪農方法を取り入れたことで、今、酪農業界が革命を起こそうとしています。

 今回は、そんな「山地酪農をみなさんに知ってもらいたい。」という思いから山地酪農のメリットとデメリットについて書いていこうと思います。

山地酪農のメリット

 山地酪農のメリットとは何なのか?ここから解説していきます。

①日本の国土の約7割が山・・・・・日本の国土の約7割が山におおわれているので、その土地をうまく利用できる。

②より自由、そして自然に近い状態で牛たちを飼育することができる・・・・・牛たちは自然から離された環境で育てられるとストレスがたまってしまいます。そのため、山に牛をに放牧することにより、幸せな牛から牛乳をいただくことができるのです。

③牛を放牧することで、「フン→草→牛→フン」というサイクルを作ることができる・・・・・こういったサイクルを作ることができるため、持続可能な酪農にすることができる。

④放牧することで、牛たちが元気に育つ・・・・・牛たちは放牧地で運動することができるため、元気に育つことができる。

⑤牛舎の掃除や、エサやりなどの作業がなくなる・・・・・牛舎で牛を飼育する場合、牛舎の掃除や、エサやりの作業が必須ですが、山に放牧することでその作業がいらなくなります(冬は例外)。

⑥おいしい牛乳が作れる・・・・・幸せな牛からとれる牛乳は、絶対においしい牛乳ですよね。

山地酪農のデメリット

 山地酪農のデメリットとは何なのか?ここから解説していきます。

①柵をつけるのが大変柵の費用が掛かる・・・・・放牧する場合、柵をつけなければいけません。そのための費用や時間がかかります。

②土地の確保に費用がかかる・・・・・放牧するなら、広い土地が必須になるため、そのための費用や時間がかかります。

③近所から苦情が来る可能性がある・・・・・放牧する場合、牛たちがいろいろな音をたてたりするので、近所の人達からの理解が必要になります。

私が考えたこと

 「山地酪農」は僕に挑戦する勇気を与えてくれました。なぜなら、「山地酪農」には、いろいろな物語があったうえで生まれた酪農だからです。

 山地酪農に挑戦した、中洞牧場を経営する中洞正さんは、様々な問題を抱えながらも、その問題を自分たちの力で解決し、ここまで山地酪農を行ってきました。挑戦したからこそ得ることができた成功なのです。

 アフリカのことわざに、「地べたの上の果物はみんなのものだけど、木の上のそれはのぼることができる人のもの」というものがあります。このことわざには、行動を起こす人だけが成功を手に入れることができる。という意味があります。

 皆さんも挑戦し続けていれば、何かいいことがあるはずです。いろいろなことに挑戦してみてください。

 

コメント